ペットを亡くしたあと、「自宅で供養してあげたいけれど、何を用意すればいいの?」と迷う飼い主様は少なくありません。
ペット供養に必要なものは、実は決まった形があるわけではありません。法律上そろえなければならない供養品もなく、飼い主様が「これがあれば安心して供養できる」と思えるものを選ぶことが大切です。
最初から全てをそろえる必要はなく、必要に応じて加えていく形でも問題ありません。
この記事では、ペット供養に必要なものを「最低限必要なもの」「あると便利なもの」「好みに応じて選ぶもの」に分けて、選び方や費用、置き場所まで詳しく解説します。
ペット供養に必要なもの一覧

まず、ペットを自宅で供養する場合に用意したいものを一覧で確認しましょう。
| 供養品 | 必要度 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 骨壺 | ★★★★★ | 遺骨を納める |
| 写真・遺影 | ★★★★★ | ペットを偲ぶ場所を作る |
| 供養スペース | ★★★★★ | 供養品をまとめて置く |
| 水入れ | ★★★★☆ | お水を供える |
| 花・花立て | ★★★★☆ | 供花を飾る |
| お供え皿 | ★★★☆☆ | 食べ物などを供える |
| 香炉・お線香 | ★★★☆☆ | お線香を供える |
| ロウソク・燭台 | ★★☆☆☆ | 供養の時間に使用する |
| 骨壺カバー | ★★★☆☆ | 骨壺を保護・装飾する |
| メモリアルボックス | ★★★☆☆ | 写真や思い出の品を保管する |
| 遺骨アクセサリー | ★★☆☆☆ | 遺骨の一部を身近に置く |
| ペット仏壇 | ★★☆☆☆ | 供養品をまとめて収納する |
重要なのは、すべてを一度に購入する必要はないということです。
ペットを亡くした直後は気持ちの整理がつかず、何を選べばいいのか判断しにくい場合もあります。まず必要最低限のものを用意し、後から「あの子に合うもの」を少しずつ選んでも問題ありません。
最低限そろえたいペット供養品
骨壺

自宅供養をする場合、まず重要になるのが遺骨を納める骨壺です。
火葬後に骨壺へ遺骨を納めて返骨される場合は、すでに骨壺が用意されていることもあります。その場合、新しく購入する必要はありません。
新しい骨壺や骨壺カバーを選ぶ場合は、次の点を確認しましょう。
- ペットの体格に合ったサイズ
- 遺骨を無理なく納められる容量
- 湿気がこもりにくい構造
- 安定して置ける形
- 自宅の供養スペースに合うデザイン
骨壺は長期間保管する可能性があるため、見た目だけでなく、サイズ・安定性・保管環境も確認することが大切です。
なお、ペット用骨壺については「ペット用骨壺の選び方」の記事で、サイズや素材、デザイン、置き場所まで詳しく解説しています。
写真・遺影

写真は、ペット供養の中でも特に身近な存在です。
祭壇や供養スペースの中央に写真を飾ることで、毎日手を合わせたり、話しかけたりする場所を作りやすくなります。
必ずしも正式な「遺影写真」を用意する必要はありません。飼い主様が「この写真が一番あの子らしい」と感じる一枚を選ぶとよいでしょう。
- 笑顔に見える写真
- 好きだった場所で撮った写真
- 家族と一緒に写っている写真
- 元気に遊んでいるときの写真
- 飼い主様が特に気に入っている写真
写真立てに入れて飾るほか、複数の写真を小さく並べる方法もあります。
供養スペース

ペット供養では、専用の仏壇が必ず必要というわけではありません。
棚の一角やサイドボード、リビングの一角などに、写真や骨壺、お花などをまとめて置けば、十分に供養スペースとして使えます。
大切なのは、家族が無理なく手を合わせたり、思い出したりできる場所にすることです。
専用のペット仏壇を購入する場合は、置き場所のサイズを測ってから選びましょう。
あると便利なペット供養品
最低限のものをそろえたら、必要に応じてペット仏具を追加していきます。
水入れ

水入れは、お水を供えるために使います。
専用のペット仏具を購入してもよいですし、小さな器などを使う方法もあります。専用のものを選ぶ場合は、安定性があり、洗いやすいものがおすすめです。
毎日使うものなので、デザインだけでなく、お手入れのしやすさも確認しましょう。
お供え皿

生前に好きだった食べ物やおやつなどを供える場合には、小さなお供え皿があると便利です。
ただし、食べ物を長時間置いたままにすると衛生面で問題になるため、供えたものは適切なタイミングで片付けるようにしましょう。特に夏場や室温が高い時期は注意が必要です。
「毎日同じものを供えなければいけない」という決まりがあるわけではありません。無理なく続けられる方法を選びましょう。
花・花立て

お花もペットの供養スペースを明るくしてくれるアイテムです。
生花を飾る場合は、水替えや花の状態を確認しながら管理しましょう。毎回生花を用意するのが負担になる場合は、造花やプリザーブドフラワーなどを選ぶ方法もあります。
大切なのは、豪華さではなく、飼い主様が「あの子らしい」と感じられることです。
香炉・お線香

お線香を使って供養したい場合は、香炉を用意します。
ただし、お線香は必須ではありません。
火を使うことに不安がある場合や、小さなお子様・ほかのペットがいる家庭では、無理に使用する必要はありません。火を使わないタイプの供養用品を選ぶ方法もあります。
お線香を使用する場合は、必ず安定した場所で使用し、火の取り扱いには十分注意してください。
ロウソク・燭台

ロウソクも、必要に応じて用意する供養品です。
こちらも必須ではありません。
使用する場合は、燃えやすいものを周囲に置かず、目を離さないことが重要です。安全面を優先するなら、火を使わないLEDタイプのキャンドルなどを選ぶ方法もあります。
骨壺カバー

骨壺カバーは、骨壺を包んで保護するためのカバーです。
陶器製などの骨壺は、落下や衝撃によって破損する可能性がありますが、カバーを付けることで傷や汚れを防ぐのに役立ちます。
また、白や無地の骨壺をそのまま置くのではなく、ペットの名前や写真、花柄など、好みに合ったデザインを選べるのも魅力です。自宅供養で骨壺を目にする機会が多い場合は、インテリアになじむカバーを選ぶと、より自然に供養スペースを整えられます。
骨壺とセットで販売されているものも多いため、骨壺を購入する際に、サイズやデザインを合わせて選ぶのもおすすめです。
あると便利なメモリアルグッズ
ペット供養では、遺骨だけでなく「思い出」を残すためのアイテムを用意する方もいます。
メモリアルボックス

メモリアルボックスは、ペットとの思い出の品をまとめて保管するための箱です。
思い出の品が家の中に分散してしまう場合は、一つの場所にまとめておくと整理しやすくなります。
- 首輪
- リード
- おもちゃ
- 写真
- 毛
- 足型
- 思い出の手紙
- 名前入りグッズ
遺毛ケース

ペットの毛を思い出として残しておきたい場合は、遺毛ケースなどを利用する方法があります。
小さなケースや専用のメモリアルケースなど、さまざまな種類があります。保管する場合は、湿気や直射日光を避け、状態を確認しながら保管しましょう。
遺骨アクセサリー

遺骨の一部を納められるペンダントやカプセルなどのメモリアルアクセサリーもあります。
「いつも身近に感じていたい」という方に選ばれることがあります。
ただし、遺骨を分けることに抵抗がある場合は、無理に選ぶ必要はありません。分骨する場合は、事前にどのように保管するのかを家族で話し合っておくと安心です。
ペット仏壇は必要?

ペット供養を始めるにあたって、「ペット仏壇も買ったほうがいいの?」と迷う方もいるでしょう。
結論として、ペット仏壇は必ずしも必要ではありません。
例えば、つぎのような場所を利用して供養スペースを作ることもできます。
- 棚の一角
- サイドボード
- チェスト
- 壁際の小さなスペース
一方で、供養品を一か所にまとめたい場合や、生活空間と供養スペースを分けたい場合には、ペット仏壇が便利です。
選ぶ際には、「必要だから買う」のではなく、「自分たちの供養スタイルに合うから買う」という考え方がおすすめです。
ペット供養品を選ぶときの5つのポイント

1.最初から全部そろえない
ペット供養品は種類が多いため、最初からすべて購入すると必要以上に費用がかかることがあります。
まずは骨壺、写真、供養スペースなど、必要なものから始めましょう。
2.置き場所を先に決める
供養品を購入する前に、どこに置くのかを決めておきましょう。
特に骨壺や仏壇は、購入後に「思ったより大きかった」とならないよう、設置スペースの幅・奥行き・高さを確認しておくことが大切です。
3.毎日使うものは手入れしやすさを重視する
水入れやお供え皿、花立てなどは頻繁にお手入れするため、洗いやすいものを選ぶと負担が少なくなります。
4.安全性を優先する
お線香やロウソクなど、火を使うものを置く場合は特に注意が必要です。
小さなお子様や犬・猫など、ほかのペットがいる家庭では、倒れにくいものや火を使わない用品を選ぶことも検討しましょう。
5.「あの子らしさ」を大切にする
ペット供養品には、さまざまなデザインがあります。
白や木目調でシンプルにまとめる方法もあれば、ペットが好きだった色を取り入れる方法もあります。
正解は一つではありません。
「これなら、あの子も喜んでくれそう」と思えるものを選ぶことが、何より大切です。
ペット供養にかかる費用はどれくらい?

ペット供養に必要な費用は、選ぶ用品によって大きく変わります。
最低限の用品だけであれば、手持ちの写真立てや器などを活用して、費用を抑えることも可能です。
一方で、
- ペット仏壇
- 骨壺
- ペット仏具セット
- メモリアルボックス
- 遺骨アクセサリー
などをそろえると、購入する商品数に応じて費用は増えていきます。
そのため、「ペット供養には○円必要」と一律に考えるのではなく、自分が必要だと思うものを一つずつ選ぶことがおすすめです。
100円ショップなど身近な商品を活用する方法もありますが、骨壺や遺骨を長期間保管するための用品については、サイズや密閉性、耐久性なども確認して選びましょう。
ペット供養は最低限のものだけでも大丈夫?

「ちゃんとした仏壇や仏具を買わないと、きちんと供養できないのでは?」と心配する必要はありません。
ペット供養に決まった形式があるわけではないため、写真を飾り、遺骨を大切に保管し、時々話しかけたり思い出したりするだけでも、飼い主様なりの供養の形になります。
例えば、次のようなシンプルな方法でも構いません。
骨壺+写真+お花
これだけでも、十分に思い出を大切にする場所を作れます。そこに必要に応じて、お水やお供え皿、お線香、メモリアルグッズなどを追加していけばよいでしょう。
ペット供養品はいつまでに準備すればいい?

ペット供養品をすべて火葬当日までにそろえる必要はありません。
火葬後すぐに必要になるものと、後から購入しても問題ないものを分けて考えるとよいでしょう。
火葬後すぐに必要になりやすいもの
- 骨壺
- 骨壺カバー
- 遺骨を安置する場所
後から準備してもよいもの
- ペット仏壇
- 仏具
- メモリアルボックス
- 遺骨アクセサリー
- 写真立て
- その他のメモリアルグッズ
火葬直後は気持ちが落ち着かないこともあります。
「今すぐ全部そろえなければ」と焦らず、まずは遺骨を安全に安置することを優先しましょう。
ペット供養に必要なものは「気持ちよく続けられるか」で選ぼう

ペット供養に必要なものは、決して高価な仏壇や専用仏具だけではありません。
大切なのは毎日の生活の中で無理なく続けられ、ふとしたときに「あの子のことを思い出せる」場所を作ることです。
自分たちの暮らしや気持ちに合った方法で、少しずつ整えていきましょう。






