火葬を終え、普段の暮らしが少しずつ戻ってきても、大切な思い出が消えることはありません。
「初めてのお盆(初盆)には何をすればいいの?」
「毎月の命日はどう過ごすのが正解?」
ペット供養の方法に正解は一つではありません。
大切なのは、その子への想いを形にしながら、ご家族に合った方法で向き合うことです。
本記事では、初盆・月命日・回忌供養の意味や準備するもの、当日の過ごし方について分かりやすく解説します。
初盆:あの子を思い出す最初のお盆

四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆を「初盆(新盆)」と呼ぶことがあります。
人の供養では、お盆に亡くなった方を迎える風習がありますが、ペット供養では必ずしも決まった形式があるわけではありません。
初めてのお盆を節目として、家族でペットとの思い出を振り返ったり、いつもより丁寧に供養したりする時間として過ごす方もいます。
準備するもの
- 精霊馬(しょうりょううま)
- 盆提灯
- 特別なお供え:
精霊馬(しょうりょううま)
お盆の風習の一つとして、キュウリやナスを使った精霊馬を飾る家庭があります。
ペット供養でも、人の供養と同じように精霊馬を用意する場合がありますが、必ず必要なものではありません。家庭の習慣や考え方に合わせて取り入れるとよいでしょう。
盆提灯
お盆に提灯を飾る風習もあります。
ペットの供養スペースに小型の提灯やLEDライトを置くなど、インテリアに合わせて取り入れる方法もあります。こちらも必ず用意しなければならないものではありません。
特別なお供え
夏の野菜や生前好きだったおやつ、きれいなお水など、その子を思いながら用意したものをお供えします。
過ごし方のヒント
家族で思い出話をしながら、いつもより豪華なおやつを供えてあげましょう。
「おかえり」と声をかけるだけで、立派な供養になります。
月命日(つきめいにち):毎月の「ありがとう」の日

亡くなった日と同じ日を、毎月「月命日」として、ペットを偲ぶ日とすることがあります。
月命日に決まった供養方法があるわけではないため、写真を眺めたり、お花や好物をお供えしたり、家族で思い出を話したりするなど、無理のない方法で過ごすことができます。
過ごし方のアイデア
お花を新しくする
季節の花を選び、仏壇や写真のそばに飾ることで、温かみのある供養スペースになります。
キャンドルを灯す
短い時間でも、キャンドルを灯して静かに思い出を振り返ることで、その子と向き合う時間を作れます。火を使うことが難しい場合は、香り付きのお線香やLEDキャンドルなどを取り入れる方法もあります。
好物の「おすそ分け」
生前に好きだったおやつや食べ物をお供えして、思い出を振り返る方法もあります。
お供えしたものは傷みやすいため、長時間そのままにせず、適切なタイミングで下げるようにしましょう。
月命日は、ただ悲しみに向き合うだけでなく、その子との思い出を振り返り、感謝の気持ちを伝える時間として過ごすこともできます。
回忌供養(かいきくよう):一歩ずつ前へ進む節目

亡くなってから1年を迎える時期を「一周忌」、その翌年にあたる時期を「三回忌」と呼ぶことがあります。
ペット供養でも、人の法要にならって一周忌や三回忌を節目として供養する方がいますが、ペットに必ず決まった回忌供養を行う必要があるわけではありません。
供養の形
自宅での食事会
家族で集まり、あの子の写真を眺めながら思い出を語り合う時間を過ごす方もいます。
寺院での法要
ペット霊園や寺院にお骨を納めている場合は、節目に合わせて供養の相談をしたり、法要をお願いしたりする方もいます。
メモリアルムービーの作成
これまで撮りためた写真を整理し、思い出の動画を作って振り返る時間を持つ方もいます。
回忌供養は、悲しみだけではなく、共に過ごした幸せな時間にも目を向けるきっかけとなります。
知っておきたい「供養のQ&A」

- Qお供え物はいつ下げればいい?
- A
基本的には、お線香を消した後や、供養の時間が終わったタイミングで下げて問題ありません。
特に食べ物は傷みやすいため、長時間そのままにせず、適切なタイミングで下げましょう。
お供えしたものを家族でいただく「お下がり」という考え方もありますが、必ずそうしなければならないわけではありません。
- Q忙しくて何もできない月があってもいい?
- A
供養に決まった形はありません。
大切なのは、日々の中でその子を思い出し、感謝の気持ちを持ち続けることです。
無理のない範囲で、自分らしい方法を続けていきましょう。
無理のない形で供養を続ける

初盆や月命日は、亡くなったペットを偲び、これまで一緒に過ごした時間を振り返る機会の一つです。
豪華な祭壇や特別な儀式を用意する必要はありません。
「今日はあの日だね」
「この花、あの子が好きそうだね」
そんな何気ない言葉や時間も、その子との思い出を振り返るきっかけになります。
決まった形式にとらわれず、ご自身やご家族に合った無理のない方法で、これからもあの子との思い出を大切にしていきましょう。



